写真濃度の測定

写真濃度の定義

写真濃度Dは下式で表すことができます。

I0:入射光の強度 , I:透過光の強度

下の例題を通してこの式の使い方をマスターしましょう!

<例題>

Q1.入射光の強度が100、その90%がフィルムで吸収されて10%が透過した際の写真濃度はいくつか求めよ。

D=log(100/10)=log10= 1.0

Q2.上記のフィルムを2枚重ねた場合はどうなるか。

10%の10%が透過⇒0.1×0.1×100[%]が透過する。

D=log(100/1)=log100= 2.0

すなわち、2枚重ねた場合はそれぞれの写真濃度のになります!(結構使えますので覚えておきましょう!)

Q3.入射光の強度の10%を透過するフィルムと入射光の強度の50%を透過するフィルム2枚を重ねた場合、写真濃度はいくつか。

10%の50%が透過⇒0.1×0.5×100[%]が透過する。

入射光の強度を100として考えると

D=log(100/5)=log20= 1.3

Q4.透過光が入射光の10%になるフィルムFAがある。別のフィルムFBを重ねたとき、透過光は入射光の5%になった。FBの写真濃度はどれか。

FAだけの時の写真濃度DFA=log(100/10)=1

FA+FBの時の写真濃度DFA+FB=log(100/5)=1.3

よってFAだけの時の写真濃度DFB=DFA+FB­ - DFA =0.3である。

このような問題は重ね合わせたフィルムの写真濃度が和で表せることを利用することで簡単に解くことができます!

ここまで写真濃度の計算をやってきましたが、 次は入射光や透過光を測定する機械についてすこし勉強していきましょう。

光濃度計

光濃度計には拡散した透過光をすべて測定し、写真濃度を求める拡散光濃度計と入射光と同じ方向成分の透過光だけを測定し、写真濃度を求める平行光濃度計があります。

原理的に、拡散光濃度計で測定した写真濃度は平行光濃度計で測定した写真濃度より低くなります。

言葉ではわかりにくいので図で示します。

このように同じ写真濃度のフィルムを測定しても写真濃度は一致しません。

この拡散光濃度と平行光濃度の差はフィルムの拡散性を表します。

そこで、これらの比をとることでフィルムの拡散性を表すことができ、その比をキャリエ係数と呼びます。

拡散光濃度<平行光濃度であるため、キャリエ係数は常に1より大きいです。

光が拡散しにくいフィルムでは拡散光濃度と平行光濃度は似た値をとりキャリエ係数は1に近くなります。

国家試験

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました